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お寺のまん前のお店「ことりどう」の閉店に憶う


今年の9月30日をもって、90年余りに渡って近所の子どもたちが通ってきたお店「ことりどう」が、ついに店を閉じた。店主のご主人も90歳を越え、続けることができなくなったからだそうだ。私も小さい頃はよく「前のお店(お寺ではそう呼んでいた)」に行っていた。毎年夏になると虫取り網と昆虫採取セットを買っていた。その頃は、店主のお母さまがお店をやっていた。私の祖母とも親しく、お寺の日帰り旅行に一緒によく行っていたと思う。現在の店主が定年退職後、お店を引き継いだこともそれとなく知っていた。店主のお母さまがかなり高齢になっていた頃だった。店主ご夫妻には二人の娘さんがいて、私より歳は少し下だった。時々実家であるお店に帰ってきているようだ。

「前のお店」は、毎日空いていた。学校が終わった子どもたちが毎日通ってきていた。夏休みとかになると一日中子どもたちが出入りしていたし、お墓参りについて来た小さな子どもたちも「ことりどう」へ行くのを楽しみにしていたと思う。

「前のお店」の一番凄いところは、365日毎日お店が開いていたことだと思う。きっと、いつ来ても子どもをがっかりさせないようにと毎日お店を開けてきたのではないだろうか。

みんなが感謝していると思う。だから、お店を閉じる最後の5日前ぐらいから長蛇の列ができていた。

最後の30日の午後はもうお店が開いてなかった。てんてこまいになって疲れたのと、もう買ってもらうものが尽きてしまったのだと思う。

ありがとうございました。長いことお疲れ様でした。



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