大井町駅の西光寺より「兒櫻(ちござくら)」という桜の苗木を譲り受けました。品川区の調査により西光寺にしかない桜の品種ということで、大変貴重な桜です。品川区がこの桜を残していくために挿し木によって増やしていく事業を行ってくださっているとのことです。その苗木をいただけました。
西光寺ホームページより https://saikohji.jp/about#sakura
江戸時代には桜の名所として知られる西光寺。当時、境内には「醍醐桜(だいござくら)」と呼ばれる老樹を始め、「兒櫻(ちござくら)」「車返し」「姥桜(うばざくら)」など多くの桜の銘木があったと伝えられます(1834刊行江戸名所図絵)。しかしながら明治26年(1893)の火災で本堂などの建物および境内をことごとく焼失。そのときに多くの桜の木々も焼失したそうです。かろうじて残った桜が現在本堂前のある「兒櫻(ちござくら)」です。
最近品川区に調査していただいた結果、この現存する「兒櫻」は固有の品種、つまりこの西光寺にしかない品種の桜と判明いたしました。
西光寺の住職の話 「兒櫻」という名前の由来について
品川区歴史館にある資料によれば、「桜の木の周りで夜な夜な子どもの幽霊が現れ遊んでいたことから、その桜の名前を兒櫻と名付けたという文献があると聞きました」のこと。
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